西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長

 
 
  ヨシ博物館とは? 
第115回

思わぬところでヨシネットワーク

2004年9月23日 菱川貞義

 浜大津にあるNTT滋賀支店1階に「びわこコミュニティステーション」があるのをご存知ですか?そこで、ヨシネットワークによる「ヨシのアート展示」が今週の火曜日からはじまっています。

 参加者は西川嘉廣さん(ヨシ博物館館長)、中村幸三さん(淡海焼窯元)、平山一造さん(手漉き和紙制作家)、西川商店(ヨシ、ヨシ紙製品、製造販売)、プティローズのみなさん(アートデザイナーグループ)です。

 ウインドウを見ると、まるでどこかの、かっこいいお店です。とてもNTTとは思えません。だけど、こんなことをNTTが取り組んでいるのです。

 びわこコミュニティステーションは市民と市民、市民と企業の交流の場を積極的に提供しようとしています。これはNTTの企業使命に深くかかわっています。そして、いまはまだ少し遠く感じますが、もちろん企業利益にも直結しています。

 会場に入って、まず目をひくのが、ヨシあかりです。

 そして、ぼくははじめて目にする、ヨシを使った淡海焼(琵琶湖底の土とヨシの灰でつくられている)です。

 次は、環境学習でもおなじみのヨシ工作と、プティローズのアート作品です。

 プティローズのみなさんは布花を制作・指導されていて、アレンジメントに興味のある方に是非「ヨシ」を使っていただきたい、ということで、布花と「ヨシ」をアレンジしたアートも展示しています。(生花とアレンジするのもよいが、生花は長期の展示には不向きなため、布花を使っているそうです)
 

 びわこ市民研究所の記事を使ったパネルが展示されています。しっかり市民研のPRもしてもらい、ありがとうございます。

 まだまだあります、ヨシペン、ヨシ紙・和紙、ヨシの色紙、ヨシの葉。そしてそして、なんといってもヨシの草木染めはすばらしいですね。

  展示は9月30日(木)までやっていますので、ぜひ、みなさんもお出かけください。ヨシのすてきなアート作品がまっています。

 ぼくは最近、「つながる安心」というものを考えています。NTTの場合、それは回線のスピードや容量というものではありません。基本料がどんどん下がっていって、消費者はほんとうにもろ手をあげてよろこんでいいのでしょうか?たとえば、「つながる」ために電線を守ったり、電波塔を守ったりする価値を考えなくてもいいのでしょうか?


「ヨシ」のアートを展示

 日時 2004年9月21日(火)〜30日(木)
    10:00〜18:00(但し土、日、祝日は休館です)

 場所 NTT西日本滋賀支店(京阪電車浜大津駅徒歩1分)
    びわこコミュニティステーション内

(つづく)