第113回

2006年6月15日 山田博司

昔懐かし風景

●山寺のコンサート

長女あすかと「ちょっと山いこか」と言えば
金勝寺と決まっている。
きのこ研究家(?)の彼女にとっては、
いろんなキノコが大量に発生するところなのでおさえておきたい場所。
私にとっては、澄み切った空気を全身で体感できるリフレッシュする場所。
時間があれば必ず行きたい山寺である。

いつものように緑濃くなった山寺に行ってみると
どこからか尺八の音が聞こえてきた。
参道を登って行くと、寺の本堂で初老の男性が尺八を吹いていた。

その音色は、山寺周辺の全ての生けるものに安らぎを与えているように
やさしく、透明でそして深く響いていた。

もしかして私たちは人間を代表として
この環境でこのコンサートを鑑賞しているのかもしれない。
きっと辺りには、いろんな生き物も聞いていたはずだけれど。

山寺

「うれしい風景・かなしい風景」はみんなでつくっていきたいと思っています
よかったら、どしどし絵や写真や文章を送ってください
いろんな「うれしい風景」と「かなしい風景」を
見て、聞いて、読んで、そして自分をみつめてみよう
いのちをみつめてみよう