西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長

 
 
  ヨシ博物館とは? 
第119回

御堂筋パレード<その1>

2004年11月18日 菱川貞義

 東近江水環境自治協議会のメンバーが大阪のど真ん中にやってきて、ヨシ舟をつくっています。これは、いままでのヨシ舟とはちがい、山車に乗せる飾り舟です。もし、水に浮かべたら、ほんとうに必ず沈むでしょう。

 いよいよ、10月10日、御堂筋パレード本番です。雨の予報も蹴散らすヨシ舟パワーで晴天に恵まれました。

 国際色豊かな山車が並ぶなか、ヨシ舟もスタンバイしています。
 威風堂々たるヨシ舟の晴れ姿です。

 ヨシ博士も何やら感慨深げにヨシ舟を見守っています。ふと、数年前にヨシ博士が「みんなは、ヨシ舟をつくっても100%沈む、といってるんだ」とおっしゃっていたころを思い出しました。

 丹波さんから、御堂筋パレードへの思いをお聞きしました。

(丹波さん)
 われわれがこのパレードに参加した一番大きな狙いは、琵琶湖と淀川、その縁をつないで、美しい水にし、おいしい水を飲みたい。そういうふうな水域がつくれたらなぁ、という思いで、水浄化のシンボルになるヨシ舟といっしょに御堂筋を行進しようと思っているんです。
 このヨシ舟のパレードには、地元はもちろん、滋賀県立大や京都嵯峨芸術大学、さらに外国からもたくさんの方が駆けつけてくれました。たいへんな大所帯です!

 スタート前の緊張感のなかでふりまかれる笑顔はいいものです。

 観客も満員御礼となり、ヨシ舟のスタートが刻々と近づいてきました。

(つづく)