西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長

 
 
  ヨシ博物館とは? 
第118回

東近江ヨシたいまつまつり<その2>

2004年11月4日 菱川貞義

 西の湖という、自然の舞台の照明がおとされると、なんとも美しい月が顔を出しました。

 あまりの舞台演出に感動していると、いよいよカウントダウンがはじまり、参加者がいっせいにたいまつに点火します。

 やがて、西の湖をぐるりと囲んだたいまつが、西の湖を美しく染めていきます。

「やっぱり、これは生で見ないと・・」
と思われた方は、ぜひ次の機会にはお出かけください。

「びわ湖ヨシたいまつまつり」は琵琶湖のまわりでもいっせいに点火されています。

 今年は、西の湖のほかに、大津市膳所城趾公園、大津市堅田(びわ湖大橋米プラザ湖岸)、草津市北山田、草津市烏丸半島、守山市今浜町地先(なぎさ公園水泳場)、甲賀町鹿深夢の森、彦根市松原水泳場、彦根市柳川湖岸、びわ町南浜水泳場、長浜市さいかち浜、マキノ高原、安曇川町北船木(びわ湖こどもの国湖岸)、新旭町六ツ矢崎浜が会場でした。

 ワワウェイウェイの民族楽器による演奏が、さらにヨシたいまつを印象的に演出していました。

 人間にとって“火”はとても大切なものです。その役割は燃料だけにとどまりません。火がくらしのなかに息づき、大切に扱われていた日々をとりもどすことができたら、人間がヨシ原をなくしたり、地球をだめにしてしまうことはないでしょう。

(つづく)