第98回

2006年3月30日 菱川貞義
900キロの二酸化炭素 排出削減に成功
亀岡・城西小が取り組み

 地球温暖化を防ごうと、京都府亀岡市の城西小の児童たちが校内の節電と節水に取り組み、4カ月間で約900キロの二酸化炭素(CO2)の排出削減を達成した。「僕たちの力でも地球のために役立てることが分かってうれしい」と喜んでいる。
 
 児童会を中心に昨年11月から取り組んでいた。校舎の電灯スイッチ78カ所と水道蛇口192か所に注意書きを張り、全校児童約550人がむだ使いを減らした結果、前年同期より電気、水道の使用量がそれぞれ6%、13%(CO2排出量換算で約900キロ分)減少したという。
 
 城西小は昨夏の「子ども議会」で、市長を前に節電の大切さを発表。「頑張った学校に、市からごほうびがあればもっと省エネが進むのでは」と提案し、市長が「検討したい」と答弁した経緯がある。児童会長の6年斉藤翔平君(12)は「皆の努力が成果につながった。後輩たちにもこの取り組みを続けて欲しい」と笑顔で話していた。
<京都新聞:2006年3月20日>

 そうです。もし、いまの子どもたちみんなが、大人たちのふがいなさに気づき、立ち上がれば、子どもたちの力で環境問題を解決する可能性はとても高いと思います。

市民ら湖岸にヨシの苗植え
長浜市「環境にやさしい日」

 春分の日を「環境にやさしい日」と定めている滋賀県長浜市は21日、市民らに同市平方町の琵琶湖岸にヨシの苗を植えてもらうなどの取り組みを展開した。
 
 同市は、市民らが環境の保全や創造について理解を深め、さまざまな活動につながるよう、市環境基本条例で「環境にやさしい日」を設けている。
 
 この日は、呼びかけに応じて参加した子どもたちや市民約30人が、湖岸の波打ち際に、ヨシの苗約40株を植えた。参加した谷井拓己君(9つ)=神照小3年=は「ヨシが増えて、琵琶湖に魚も鳥も増えてほしい」と話していた。
 
 参加者らは湖岸一帯の清掃も行い、ごみ袋いっぱいの空き缶などを拾い集めた。同市地福寺町の市民交流センターでは、エコライフ講演会があり、約80人の市民が、ごみ削減にもつながる料理法などを学んだ。
<京都新聞:2006年3月22日>

 もうそろそろ、大人が企画して、呼びかけて、子どもたちがそれに参加する、というのではなく、子どもが自ら環境問題を考え、企画し、実行する取り組みがふつうになるぐらいに増えれば、と思います。

四国最大級の風力発電稼働
高知で大ガス、双日が

 大阪ガスの子会社と双日が出資する葉山風力発電所が、高知県津野町に風力発電所を建設、22日に稼働を始めた。発電量は2万キロワットで四国最大級という。
 
 標高約1000メートルの山の尾根沿いに、羽根の直径が約61メートルで高さ約68メートル、出力1000キロワットの風車を20基備えた。四国電力に全電力を販売する。
 
 大阪ガスは、クリーンエネルギー事業として風力が将来有望と判断した。ガス業界では、東京ガスも昨年10月から千葉県袖ケ浦市の工場内で風力発電を始めている。(共同通信)
<京都新聞:2006年3月22日>

 風力発電が有望と判断されてきたのはうれしいことです。さらに、風車も日本の風にあったものが開発されればいいと思います