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第1回 |
2002年4月4日 東恵子 |
こんにちは、東恵子です。 2001年11月25日、奈良県は御所市から滋賀県近江八幡市中小森町の東千秋さんちに嫁いで来ました。といっても結婚するまでの6年間は焼き肉の町・鶴橋で1人暮らしをしていたのです。そんな「中途半端な距離」の私たちがどうやって出会ったかって? それは、いつかご紹介いたします(o^^o)。 さて、結婚式は私の実家近くの「カトリック御所教会」でこじんまりアットホームな雰囲気の中、挙げさせて頂きました。本来なら両家の親戚も顔を合わすところですが、車で約3時間の距離ということもあり、日を改めて近江八幡市内で披露の席を設けようということになりました(「お方呼び」といいます。後で説明しますね)。 |
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左の写真:結婚証明書にサインをしました。右のご夫婦は私たちの「証人」となってくださった友村さんご夫妻。
右の写真:カトリック御所教会。 |
遺跡の上に4人と2匹 近江八幡市は、琵琶湖のほとりにある「商人の町」として知られた観光地。私も10年程前に「水郷巡り」をして感激したことがあったのです。 中小森町は駅から西へ徒歩約30分。観光スポットとは少し離れた田畑の多い町(俗にいう田舎…)です。周辺は「奥野遺跡群」と呼ばれていて、わが家も建て替えの際は井戸や柱などの住居跡が見つかったというから驚きです。 |
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そんな古代人の住居の上に、夫の千秋と母、弟の4人と猫のゴン、犬のタマの6人で暮らしています。
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暮らし初めて4か月。「初めて知る事」や「ほかではなさそうな事」がたくさんあって驚いてばかりです。そこで今回から「嫁の目」で見た・聞いた・調べた、地域の祭りや風習、行事などを紹介したいと思います。 つたない文章と写真ではありますが、「素朴なとこやなあ」「そんなことやってるんや!」「へえ、古くさー」などと、様々に感じてもらえたらうれしいです。 |
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前述の「お方呼び」は、昨年12月のある日曜日、市内の郷土料理の料亭で行いました。お方呼びの始まりについて、ご近所に住む物知りのおばあさん、森中孝子さん(たかさん)にうかがってみました。 「昔はな、家で身内だけの結婚式をしたやろ。お方呼びちゅうのは、式の翌日、呼んでいなかった親類やご近所さんを家に呼んでごちそうすることや」と教えてくれました。 |
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私達の場合、式は私の実家近くの教会で挙げたので、お方呼びは、東家の親類方と向こう三軒両隣の方々を招きました。
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おめでたい時のお魚といえば鯛ですが、滋賀県では「鯉」になります。初めて食べた鯉の味は「なかなかいける!」でした。鯉料理のメニューは、鯉のみそ汁「鯉こく」や鯉の煮付け。特に煮付けの卵は鯛の子そっくりです。臭みを抜くために鯉は、真水の中で3日間くらい育て、それから調理するとか。手が込んでるんですね。 |
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宴会でお酒が注がれると、この地域では必ず「返杯」するのが礼儀です。同じ杯に口をつけて飲み合う〜おっちゃんも口紅がべったりのおばさまも、みんな小さい盃1つで飲み合うのですが、それだけで、なんだか壁が一つ取り払われたような気分になりました。
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