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2001年10月24日 百木一朗
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水車は頼もしかった
第1回 |
人がものを作るのは素晴らしいことですが、これからは特に自然と共生できるものを作る、自然にお伺いをたてながら作る、ということが大切です。一方、考えてみると昔の暮らしにはそれが実践されているものが少なくないことに気付かされます。私自身ものを作ることも仕事としている人間として色々なことを想います。 新しく始めるこのシリーズ『自然といっしょに作る』では、そんな視点から新旧を問わず色々なモノや技術をとりあげ、皆さんと共に考えていきたいと思っています。 |
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さて、第1回は水車の話です。 皆さんは水車と聞いてどんなことを思いうかべるでしょうか? |
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びわこの東側、JR能登川駅から湖の方へ近づくと水車が見えてくる。昔、このあたりに水車が多かったことを記念して1992年につくられたとのこと。近づくと、それは見上げるほど大きな水車であることがわかる。このそばには水車資料館が建てられている。 大水車は水しぶきを少し飛ばしながらゆっくりと、しかし力強く回っていた。 |
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水車資料館では、かつて稼働していた水車の部品や写真の展示を見ることができる。 水車は能登川町のシンボルとして町役場の前などにも何カ所かある。しかし、これらは大水車を含め記念物として設置されているもので、昔のように仕事をしている水車はもうない。 ただ、水車資料館に取り付けられた5メートルの水車は建物の内側まで復元され、その動力で本当に米をつく様子を見ることができるようになっている。 希望者には精米を受け付けており、この水車で精米した米はおいしいと、順番待ちの状態だということだった。 |
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なぜ水車の米はおいしいのか。 (つづく) |
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参考資料: 「水車?」加藤繁和著 「日本の水車と文化」前田清志著 玉川大学出版部 |
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水車資料館へ行くには 「能登川・水車とカヌーランド」の中に水車資料館があります。 JR東海道線 能登川駅からタクシーで5分 ・営業時間:9:00AM〜4:00PM ・月・祝の翌日休み ・tel: 0748-42-3000 ・なお、安土駅からレンタサイクルで来る人もある。自転車で30〜40分かかるが、お天気の良い日なら最適でしょう。 |
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