日本の元気なきずなプロジェクト
 

第10回  汗を! 笑顔を! ふれあいを! 世代をこえ、人生と並走。
2015年1月5日 菱川貞義

NPO法人YASUほほえみクラブ

YASUほほえみクラブは、野洲町(当時)において、総合型地域スポーツクラブとして平成15年4月に設立されました。「総合型地域スポーツクラブ」とは、「国民の成人が週に1回運動する人の割合(スポーツ実施率)を50%にしよう」とする国の施策の中で位置づけられた、地域に根差した多世代・多種目型のクラブを指します。
今では滋賀県内に52のクラブがあり、県民のスポーツ実施率調査では、平成12年はわずか約22%だったのが、平成25年は倍以上の約45%と上昇しており、YASUほほえみクラブも貢献しています。
平成17年にはNPO法人となり、市民活動として今日まで10年間、世代を問わず、「健康づくり」と「仲間づくり」の場を提供し続けています。

外田順一さん(クラブマネジャー)
スポーツする方の応援団長として、マネジメントをやっています。現顧問の山本勇作さんや苗村弘夫さんとともに平成13年の設立に向けた準備段階から当クラブにかかわっていまして、それまで働いていた会社を辞めてここに入りました。実は当時、文部省から発表されたスポーツ振興基本計画を受けて、野洲町でこのクラブを立ち上げることになったんですが、その計画の中身を知ったとき、これは職を変えてでもやるべきものなんじゃないか、と思ったんです。人生の中で大きな転機でした。
将来的な理想としては、野洲を中心に、クラブが地域の方々の日常に溶け込むこと、人生を語る中にクラブの名前が出てくるようになりたい、と思っております。

石塚健一さん(クラブ代表)
私は、山本勇作、林憲一に継ぐ、3代目のクラブ代表となります。これからも、引き続きクラブの会員を増やしていくことも大切ではありますが、現在会員になって活動いただいている方々に、いっぱい喜んでもらうことを第一に取り組んでおります。また我々のクラブは、障がいのある方々を対象としたスポーツ指導にも取り組んでいるのが特徴のひとつです。できれば、障がい者と健常者が一緒に、また家族も参加して楽しめるような行事を数多く企画していきたい、と思っております。

加納一成さん(サブマネジャー)
私は里山ウォークを担当しています。毎月1回、30から40名ぐらいの参加者に楽しんでいただいており、滋賀だけでなく、京都、大阪、奈良まで出かけています。参加いただく方の半分は、未会員の方々です。当クラブもキッズ・スポーツの参加者が増えてきたことと障がい者の種目を増やしてきているので、指導者も増やしていきたいと考えています。

金子信一さん(サブマネジャー)
自分がエンジョイしながら、テニススクールの指導をしています。ゲーム大会や、他クラブとの交流戦等を企画し、参加者に楽しんでもらえるように心掛けています。さらにテニスの輪を広げ、野洲川河川公園テニスコートを多くの方々にご利用いただけるよう提案していきたい。いっぽうで、既存のテニスコートを含む各施設の老朽化対策として行政と協同して改善を図り、使いやすい運動公園にしていきたいです。

嘉村和義さん(副代表)
クラブの活動が、みなさんの健康増進に役立っていると自負はしているのですが、しかし、まだまだ知名度は低いと思っております。クラブ名及び活動内容をを一般の人に知ってもらわないことにはご利用いただけませんので、これからも引き続きPRに力を入れていきたい、と思っております。
子どもたちの体力低下の課題に対して、キッズサッカーでサポートしたり、中高年の健康増進のスポーツとして、グラウンド・ゴルフ、楽楽体操、テニス、卓球などの種目を準備し、みなさんにそれぞれ選んで楽しんでいただいています。みなさんがスポーツをとおして毎日を元気で過ごしてもらうのが一番、だと思ってやっています。今後、さらに力を入れていきたいのが、障がい者スポーツへの取り組みです。これからも、子どもたちから中高年、そして障がい者の方々にも愛され・親しまれるクラブを目指して活動していきます。

 

気軽に利用していただけるクラブをめざして。

●子どものスポーツへ触れる機会の提供
スポーツ少年団の多くがクラブに加入していますが、「どの種目にすればよいのか?」「同じ種目をずっと続けていてよいのか?」などの問い合わせを保護者から受けることがあります。クラブでは『キッズ・スポーツ』という低学年向けの多種目体験型教室を開催。

この教室は、加入しているスポーツ少年団やジュニアチームが月替わりで体験教室を担当し、子どもたちは月に2回、様々な種目(バレー、野球、テニス等)を体験できます。また、世代を問わずフリーでスポーツが月2回(土曜夜)できる『スポーツサタデー』という事業を小学校の協力のもと、学区体育振興会と一緒になって開催。スポーツに気軽に触れられる機会を提供しています。

クラブ設立総会

 

●シニア世代の交流・体を動かす機会の提供

クラブではシニア向けに、様々な軽スポーツが楽しめる『健康スポーツ大学』をはじめ、気軽にリズムに合わせて体を動かす『楽楽体操』や、ストレッチ・体操と軽スポーツをする『ウォーク&リズムエクササイズ』などを開催しています。また種目によっては『グラウンド・ゴルフ』や『卓球』、『テニス』などのスクールに、シニア層を含めた多世代の方が参加されています。運動のために家から外に出て、様々な人と体を動かしながら交流することで、心身の健康につながり、社会的には医療費の削減や介護予防に役立ちます。


キッズスポーツ(ミニバスケット)

 

●障がいのある方のスポーツができる場を提供

障がい者向けのスポーツ教室や、駅伝大会を開催しています。主に知的障がいのある方が対象ですが、健常者と同様に「気軽に体を動かす事ができる場」を提供しています。スポーツである以上「競い合い、己を高めていく」ことも必要ですが、楽しく定期的に仲間と笑顔で身体を動かすことのほうを、クラブでは大切だと考えています。特に障がい者スポーツについては、近年、パラリンピックを目指した選手育成や競技力向上など、いわゆるアスリート型にスポットが当たっていますが、日々のエンジョイ型の活動については触れられることがあまりありません。活動の量や情報発信も不足しており、クラブでは自らが取り組み、実際に活動することで、障がい者のスポーツの場が広がって行くことを望んでいます。

 

 

 

 


楽楽体操


障がい者日中支援事業

野洲市制10周年記念事業
第2回びわ湖若鮎駅伝大会を開催しました。

平成26年12月6日(土)に野洲川河川公園で同大会を開催しました。主に自閉症や発達障がいのある選手が監督・引率者ともに230名(33チーム)、県内各地から集まり熱戦を繰り広げました。

 

各指導者、スタッフ、ボランティアの協力を得て、利用者のみなさんとともに、
楽しんでもらえる運営をしていきたいです。みなさんの参加をお待ちしています。

【お問い合わせ先】 NPO法人YASUほほえみクラブ・事務局(担当:外田(ほかだ))
電話 077-587-4280/電子メール hohoemiclub@msd.biglobe.ne.jp
滋賀県野洲市三上2224  Webサイト http://www5f.biglobe.ne.jp/~hohoemi-club


つづく