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第9回 未来の子どもたちのために・・・「桜並木」と「想いの散策路」づくりで時代をつなぐ。 |
2014年3月31日 菱川貞義 |
白鳥川の景観を良くする会 |
地域の景観形成に重要な役割を担っている白鳥川ですが、以前は十分な管理が成されなくなり、堤防の雑草は身の丈まで伸び、不法投棄を誘引したり、市民が通行に危険を感じるようになっていました。また、白鳥川流域の木々の手入れも行き届かず、桜は景観を損ねるまでに荒れていました。
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吉田栄治さん(代表) 2005年に定年退職した後、地元に何かお返しがしたかったんです。そのとき、とても気になっていたのが、景観を損ね防犯上も問題になっていた白鳥川でした。暑いときでも寒いときでもみんなで活動して、終わって帰るときに、きれいになったところを見るとなんともいえない清々しさがある。通行される方から「きれいになったね」とか、白鳥川に面している病院のみなさんからも、「体も心も癒される」と言われたりしています。 |
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現在9年目で今日まで継続できたことはありがたいのですが、年々、みな年をとっていきますので、同じ思いを持っていただける若い方に、どんどんかかわっていただきたいですし、そういう人を発掘したい。やっぱり地域のことは地域の人が守っていかないといけない、と思っていますから。
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小澤健二さん(桜並木づくり班リーダー) 桜は日本の心、咲いているときはもちろん、夏も緑が美しく散歩コースになっていて、「気分がいい」と言ってもらってます。まだまだ植えられていないところ、補植が必要なところがたくさんありますが、少しずつでも手を入れていると違います。この気持ちよさをみなさんにも感じてもらえればうれしいですし、名勝になるような桜並木にしたいです。
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中野哲也さん(憩いの散策路づくり班リーダー) ともかく何らかの形で市民のみなさんに参加してほしい、という思いではじめたのが、桜ぼんぼりと鯉のぼりです。最初の年の桜ぼんぼりは、会員の手作りで四十灯を飾ったのですが、次の年は桐原東小学校に「環境をよくしよう」というテーマで絵を描いてもらって一七六灯になりました。さらにNPOとか他の団体からも参加希望の話が出てきたりして広がりが出ています。
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山田孝雄さん(事務局) この会の結成時は作業用の道具は何もなく、自治会や市から借用しながら20名足らずの会員ではじめました。その後、活動実績を積み重ねることにより、いろいろな団体や企業さんから助成金をいただけるようになり、道具も充実して八年間活動を続けることができました。活動資金確保の苦しさは今も変わっていませんが、毎回30名余り参加いただいている、会員のみなさまのパワーが大きな支えとなっています。 |
取材のときにはお会いできませんでしたが、この四名の方のほか、三名の班長のお名前と写真を紹介しておきます。 |
黒井基之さん(安全・健康班リーダー)
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中江洋二郎さん(定例作業準備班リーダー)
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鈴木正一さん(生き物発見・子ども学習支援班リーダー)
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近江八幡市の中央を流れる自然いっぱいの白鳥川は1級河川で、その水はびわ湖へと通じており、市民生活や農業生産に大きく係わっている重要な川です。わたしたちは、白鳥川流域の約5km区間(JR線〜びわ湖岸)の除草作業やごみ拾い、そして桜並木の整備などを、月2〜3回のペースで活動しています。 |
4つの活動目的 1)白鳥川流域の自然再生と環境整備で、流域の景観向上と街づくりに貢献。
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(1)<8年間の活動実績> |
(2)<楽しい憩いの散策路づくり・子ども達の環境学習支援>
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(3)<メンバーの3づくり>
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楽しい街づくり・きれいな街づくりに… |
今年の春も白鳥川流域は楽しさがいっぱいです! |
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つづく |