西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長

 
  ヨシ博物館とは? 
第106回

ヨシ舟での淀川下り第3回現地踏査会

2004年5月13日 菱川貞義
 新しくリニューアルした市民研サイトからも「ヨシ博物館」を紹介しておきます。上のタイトル右下にある「ヨシ博物館とは?」をクリックしてみてください。
 ヨシ刈りボランティア・オープニングイベントが大盛況のなかではじまったあと、3月2日(火)には、ヨシ博士をはじめ東近江水環境自治協議会のメンバーによる「ヨシ舟での淀川下り第3回現地踏査会」がありました。第2回現地踏査会ではヨシ舟下りの障害となる瀬田川洗堰や天ケ瀬ダムなどの施設の対応などが行われています。
枚方付近の淀川です

 第3回は淀川河川事務所からスタートです。一見おだやかに見える淀川ですが、「舟のプロ」の奥田さんの厳しい視線が川面に注がれていました。ヨシ舟にとっては意外と流れの急なところも多く、舵取りがむずかしいとのことです。


ご存知、奥田さんも同行されてました

 なぜ「ヨシ舟で淀川下り」を実施しようとしているのでしょうか?琵琶湖・淀川ヨシ舟下り実行委員会、東近江水環境自治協議会の資料にはこう書いてありました。

「ヨシ舟で淀川下り」の目的
 私たち 東近江水環境自治協議会は、その活動の原点である西の湖だけを綺麗にすることを考え行動を始めましたが、様々な活動を通して、上流が綺麗でないといけないことに気づきました。


バスをチャーターしての大部隊での踏査会です

 そして、世界湖沼会議や世界水フォーラムなどの国際的な会議や各種の会議、研修に参加するなかで琵琶湖にも目をやり、さらにその下流の瀬田川、宇治川、淀川へ視点をおいた活動も大切なことに気づきました。川は、上流から下流へ流れ、それぞれの地域やまちをつなげています。

 水の浄化・水環境の改善は流域単位の連携した活動が必要なのです。


ここもヨシ舟下りの障害となります

 そこでこれらの運動のシンボルを「豊葦原の瑞穂の国」のヨシとし、そのヨシを使ったヨシ舟をメッセンジャーとして

1)琵琶湖・淀川の流域で水環境の改善に取り組むNPOの連携を図りたい。

2)次いで琵琶湖・淀川の流域に住む人たちに水に関心を持ってもらうための共通の目標、例えば「安全でおいしい水の飲める琵琶湖・淀川をつくろう」と訴えたい 。


かなり厳しい航海が予想されるようです

中之島では伴ピーアールの伴一郎さんとも打ち合わせを行いました

3)さらにはそのために環境をキーワードにした「水と緑の国土づくり」を考えようと訴えたい。

4)そしてこのような国土の基盤づくりの上に持続可能な仕事と暮らしづくりのために行動しようと呼びかけたい。

 そんな願いのこもったヨシ舟が、今年10月にいよいよ西の湖からここまでやってくるのです。
(つづく)