西川嘉廣さん
西川嘉右衛門商店会長

 
 
  ヨシ博物館とは? 
第146回

ヨシとカイゴとウマ<その1>

2006年1月12日 菱川貞義

 今日は12月23日、祝日。そして明日は世間ではクリスマスイブとかいう日にあたります。そんな大切(?)な日の早朝に、安土と近江八幡から選ばれた(?)10数名のパーティがバスに乗り込み西南の方角に向かいました。

  これは、ヨシ業だけでなく、ヨシ原のある風景をさらにゆたかにする、多様なくらしを風景に添えようという目的で結成された視察団です。参考になる取り組みを1泊2日で見て回ろうというのです。それがどうしてこんな時期に・・

 どうやらみんながいちばん暇なときを選んだらこうなったそうです。クリスマスがいちばん予定のない人たちが最初に向かったのは、大阪にあるオレンジコープの介護付き住宅「みのり」です。

 一行はまず、「みのり」がテレビ番組で紹介されたビデオを鑑賞しました。印象に残ったのは、ふつうのマンションと変わらない自由さがあること。元気な人も入居でき、門限もなく、だれにも干渉されず、いつでも家族や友人を部屋に入れることができ、外泊も遠慮なくできて、介護を受けるのも受けないのも、食事を自分でつくるのも頼むのも自由です。要するに、身近に介護が受けられる機能を備えた、ふつうの住宅なのです。

 ビデオを観たあと、実際に部屋と食堂を見学しました。「年寄りになっても、体が不自由になっても、死ぬまでずっとヨシ原のある風景のなかで働いていたい」というささやかな願いを実現するためにここはすごく参考になりそうです。

 そして、次の目的地は淡路です。バスごと船で渡ります。

 それから、旅館に泊まって、明日は馬に会います。そういえば、昨年もクリスマスイブにヨシ博士と淡路に行きました。

 今年、ヨシ博士はクリスマスイブにも大切な用事があって淡路には行けませんでしたが、ヨシ博士にも負けないビッグな人物がバスに乗り合わせていました。

 
(つづく)