第85回

2005年12月22日 菱川貞義
温暖化防止活動で環境大臣表彰
おおつ環境フォーラム

 大津市の環境団体「おおつ環境フォーラム」がこのほど、本年度の地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策活動実践部門)を受賞した。
 
 同フォーラムは、市民をはじめ、事業者や行政が地域ぐるみで環境保全に取り組む団体で、4年前に設立された。2010年度までに二酸化炭素の排出量を1990年度レベルより6%削減する目標を掲げた市の「アジェンダ21おおつ」の実現に向け、生ごみのリサイクルや里山保全などの活動に取り組んでいる。
 
 15日に東京都内で、小池百合子環境相から表彰を受けた。
<京都新聞:2005年12月17日>

 大津環境フォーラムはユニークな団体です。そして、地道に活動を継続してきたことも大きな評価につながったのかな、と思います。

画期的な技術の進み具合に驚き
中京で温暖化防止シンポ

 地球温暖化について、国際的な動向や地域レベルの取り組みなど多様な視点から報告、議論するシンポジウム「市民が進める温暖化防止2005」が17日、京都市中京区のハートピア京都で始まった。
 
 NPO法人(特定非営利活動法人)気候ネットワークが主催。17日は8分科会が開かれ、都道府県の地球温暖化防止活動推進センターの役割や、フロンの代わりに二酸化炭素を使った断熱保温技術などをテーマに話し合った。
 
 脱フロン分科会にはメーカー担当者が参加、自動販売機の冷媒や建築現場で使う断熱材の分野で、フロンの代わりに二酸化炭素の利用が進んでいることを紹介した。参加者は、画期的な技術の進み具合に驚いていた。
 
 18日は午前10時から、「脱温暖化社会への道」をテーマに、全体会が開かれる。
<京都新聞:2005年12月17日>

 有効な技術や手段はたくさん出てきているのに、どういうわけか地球温暖化はさっぱりストップしません。技術や手段以上に「人の意識の改革」をどうすすめるか、が重要な気がします。

石垣島のコウモリ救って
英科学誌にNGO意見広告

 沖縄県・石垣島の新石垣空港建設計画に伴い、希少種のコウモリが絶滅の危機にさらされるとして、非政府組織(NGO)の「八重山・白保の海を守る会」(東京)は、英科学誌ネイチャー12月15日号に意見広告を載せた。同22日号ではサンゴの保護もアピールする。
 
 広告はコウモリやサンゴが1人称で「わたしたちを救って」と語る形を取り、「県は十分に環境評価をしないまま建設地を決めた」「計画を見直すよう稲嶺恵一知事と小池百合子環境相にメールを送ってほしい」などと訴えている。
 
 同会によると、新空港の建設予定地には、ヤエヤマコキクガシラコウモリなど絶滅が危ぶまれるコウモリ3種がすむ洞窟があり、工事で削られたり、入り口がふさがれたりするほか、工事で赤土が海に流れ込み、サンゴが死滅する恐れがあるという。(共同通信)
<京都新聞:2005年12月17日>

 いのちある人間が、感じるままに生きていこうとするなら、いつもよい方向に向かうことができるでしょうに