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第90回 |
2006年2月2日 菱川貞義
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田舎民具資料館でむかしに触れる 炭火アイロンや石盤眺める 実際に使われていた民具を見て社会科の授業に役立ててもらおうと、京都市山科区小山の京の田舎民具資料館で、「子どものためのむかしのくらし展」が開かれている。1日1校ずつの割合で、小学生が次々と見学に訪れている。 小学3年の児童が昔の暮らしを勉強する時期に合わせ、毎年同じ時期に同展を開催している。今年も、教科書に登場する食べ物や住まいの道具約100点を並べた。 25日は右京区の桂川小3年生が訪れ、電気ではなくおこした炭の熱を利用する炭火アイロンや、ノート代わりに使った石盤などを珍しそうに眺めていた。特に、紙芝居の舞台や竹製の水鉄砲を集めた昔のおもちゃコーナーは人気で、子どもらは「横書きの文は右から左に読んでたんやな」「この道具はどうやって使ったんやろ」と、にぎやかに見学していた。 3月14日までに25校ほどの児童が訪れる予定。 <京都新聞:2006年1月26日> むかしの道具に触れるのは、社会科に役立つだけではありません。未来に大切に育まなければならないことを体で学ぶことができます。近代化の流れのなかで失われていく大切なものを感じとってもらいたいです。 琵琶湖の早崎内湖干拓地を視察 国際湿地再生シンポ参加者 「国際湿地再生シンポジウム2006」の参加者約200人が28日午前、滋賀県びわ、湖北両町にまたがる早崎内湖干拓地を視察した。 早崎内湖干拓地はかつて、約89ヘクタールの内湖だったが、1963年から70年に干拓され、水田として利用されてきた。県は2001年から、琵琶湖総合保全整備計画の一環として干拓地の一部約17ヘクタールに水を張り、生態系や水質を調べるなど、内湖再生の可能性を探っている。 視察に訪れた内外の研究者や政府関係者、市民らを、地元の住民団体「早崎ビオトープネットワーキング」の倉橋義廣会長らが案内した。コハクチョウなどの水鳥も越冬しており、倉橋会長は「フナなどの魚も確実に増え続けている」などと説明。参加者らは興味深そうに耳を傾け、「内湖に戻す意義は」などと質問していた。 マレーシアの環境保護団体代表のラーマ・クリシュナさん(47)は「いい取り組みだ。地元住民の理解や協力が重要だと感じた」と話していた。 <京都新聞:2006年1月28日> 内湖に戻す意義を答えるのはちょっとむずかしそうです。内湖には言葉にできない大切なこともたくさんありそうだからです。 温暖化防止訴えに圧力 NASAの科学者 【ニューヨーク29日共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は28日、米航空宇宙局(NASA)の科学者、ジェームズ・ハンセン氏が、地球温暖化防止のため温室効果ガス排出の早急な削減を訴えたところ、外部での講演や報道機関の取材をNASAに制限されたと報じた。 地球温暖化防止のための京都議定書から離脱し、産業界が温室効果ガスを自発的に削減することを目指すブッシュ政権と、同氏の主張が対立しているためとみられる。 ハンセン氏は、地球の気候について長年研究。昨年12月にサンフランシスコで行った講演で、温室効果ガスの大幅削減が今日の科学技術で可能なことを訴え、米国が主導しなければ、温暖化によって地球は「別の惑星」に変化してしまうと主張した。(共同通信) <京都新聞:2006年1月29日> このようなことはたくさんありそうです。劇的に温暖化防止の取り組みがはじまるのはいつぐらいになりそうでしょうか。おそくとも、いまの子どもたちが必要な教育を受けることができたら、その子どもたちが大人になったときに好転するはずです。 |