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第94回 |
2006年3月2日 菱川貞義
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ホタル生息に必要な環境確認 守山のNPO 調査成果発表へ ホタルの生息に適した河川環境の調査に取り組んできた滋賀県守山市のNPO法人(特定非営利活動法人)「びわこ豊穣(ほうじょう)の郷(さと)」はこのほど、ホタルの飛来と河川環境との関係をまとめた。ホタルの生息には、幼虫の餌になるカワニナに加え、砂や小石のある川底や、透視度の高い水などが必要なことを確認した。成果を25日に市内で開く「川づくりフォーラム」で発表する。 調査は、環境省の「いきづく湖沼ふれあいモデル事業」の委託を受けて昨年7月から実施。会員をはじめ、滋賀県立大や立命館大などの学生11人を含め、延べ約700人が参加した。 市内36地点で水質・水辺調査やカワニナの生態などを調べた。カワニナや川底の形態をはじめ、さなぎに必要な川周辺の土、成虫に必要な低木、岸辺の構造など、ホタルの生息に特に影響を与えると考えられる10項目を抽出。過去3年間のホタルの飛来数と照らし合わせると、項目が整うほどホタルの飛来数が相対的に多い傾向のあることが分かった。 GIS(地理情報システム)を使って調査結果のデータベース化や、マップ作製を進めており、水質・水辺調査担当リーダーの下田義春さん(63)は「ホタルの保護のために河川環境をどう守ればよいか分かりやすく示したい」としている。 フォーラムは、午後1時から同市浮気町の勤労者福祉会館・ライズヴィル都賀山で開く。無料。問い合わせは豊穣の郷TEL077(583)8686。 <京都新聞:2006年2月23日> 守山のホタルはどんどん元気になっているようです。全国でもかなり有名になっているのではないでしょうか。 近江八幡市の環境ビデオが佳作に 東京ビデオフェスで入選 滋賀県近江八幡市がつくった環境ビデオ「こんな私に誰がした」が、このほど開かれた東京ビデオフェスティバル「TVF2006」(日本ビクター主催)で佳作に入選した。市は「ビデオを通して、愛着の持てる近江八幡をアピールしていきたい」としている。 「こんな私−」は、1月に重要文化的景観に指定された「近江八幡の水郷」の一角にある同市北之庄町にスポットを当てた。地元の人たちが地域の宝を守るために取り組む「水郷の定期清掃」や「ヨシ焼き」などの活動を19分間のドキュメントに描いた。タイトルは汚された水の気持ちを代弁している。同市が第三セクターの近江八幡ケーブルネットワークに制作を委託し、昨年7月に放映した。 同ネットワークは入選を記念して、今月末に再放映する。またDVDを市立図書館に置いて、利用してもらう。 同フェスティバルは、社会や生活に密着した映像文化の普及、振興を狙って、1978年から毎年開催されている。国際的な評価も高く、今回は国内910点、海外1381点の応募があり、優秀賞30点、佳作70点が選ばれた。 <京都新聞:2006年2月23日> ビデオの力は大きいです。いまやだれもが映画をつくれる時代。何かひとつ作品をつくってみましょう。 風力と太陽光の発電機を設置 山科区の音羽小、環境教育 児童の環境教育に役立てようと、京都市山科区の音羽小がこのほど、風力と太陽光を利用した発電機と、現在の発電量を示す表示器を設置した。生産された電力で、ホタルやカワニナを飼育する池のポンプを動かしている。 発電システムは昨年から設置が進められてきたが、風力発電だけではポンプを動かせないため、太陽光発電を併用。それぞれ「羽音くん」、「ひかりくん」と愛称を付けて、省エネ教育に生かしていく。 発電機を設置するにあたって、枯れていた校庭の池を再生し、市民から贈られたホタルやカワニナ、メダカを放した。水道水節約のため、水を循環させるポンプを新設し、生産された自然エネルギーで動かすことにした。池では、エコクラブの子どもたちが、えさを与えてホタルを飼育しており、同小は「自然エネルギーの力で、いずれはホタルが飛び交う池にしたい」と期待している。 <京都新聞:2006年2月24日> 風車発電や水車発電はおもしろいです。小学校やいろんなところでもっと注目してほしいエネルギーです。 よし笛通じ環境保全訴え、4月に協会発足 滋賀県内の演奏家ら 滋賀県内のよし笛演奏グループのメンバーらが、よし笛を通して琵琶湖やヨシ原などの自然環境保全を訴える「日本よし笛協会」を設立する。4月16日に、近江八幡市出町の市文化会館で理事会本会議を開いて発足する。 よし笛は、素朴で優しい音色が特徴。よし笛演奏者の菊井了さん(58)=同市杉森町=が1999年に、西の湖のヨシを材料にした縦笛を考案し、県内各地で演奏を始めた。県内各地でよし笛の演奏グループや愛好者が増えたため、グループが一つにまとまり活動の幅を広げようと、演奏グループの代表らが昨年8月から、協会設立の準備を進めてきた。 協会理事は県内のよし笛演奏グループや環境保全団体のメンバーら26人で、構成メンバーは、県内の12のよし笛演奏グループ約100人。会長は近江八幡市にあるヨシ博物館の西川嘉廣館長が就く。県内の小学校や幼稚園、福祉施設などを訪れたり、イベントに参加して、よし笛の演奏を披露、琵琶湖やヨシ原の環境保全などを呼び掛ける。また、よし笛の演奏や製作の指導者を養成する講座も開く予定。今後は、県外の演奏グループにも参加を呼び掛ける。 協会理事長を務める菊井さんは「よし笛の愛好者を増やし、新たなヨシの文化をつくりたい」と話している。理事会本会議終了後、午後1時半から協会設立記念のよし笛コンサートを開く。問い合わせは同協会広報担当の赤澤一壽さん携帯電話090(8989)2825へ。 <京都新聞:2006年2月25日> よし笛の音色はたまらない魅力です。環境だけでなく、純粋に楽器としても注目されていくのでしょう。 「グリーン購入定着実感」 東京で組織設立10周年式典 国松知事ら講演 環境に配慮した製品の購入に取り組む全国的な運動組織「グリーン購入ネットワーク」(事務局・東京都)の設立10周年記念フォーラムが24日、東京都内で開かれ、国松善次滋賀県知事や小池百合子環境相が講演や座談会を行った。 同組織は1996年2月発足。約2900の企業や自治体が参加し、環境配慮製品の開発や使用に取り組んでいる。 国松知事は講演で、94年に滋賀県が始めた購入運動が全国に広がった経緯を紹介。「運動の当初は企業から『開発に高くつく』と嫌がられたが、定着した。消費者側が社会の基準を変えることが大事だ」と訴えた。 小池環境相は、地球温暖化防止に向けたクールビズ運動を例に「企業の技術革新に加えて、分かりやすくて楽しく、かっこいい感性に訴えるような政策を工夫したい」と話した。 また、平和堂(彦根市)や滋賀県立大グリーンコンシューマーサークル(同市)など7団体に本年度の「グリーン購入大賞」が贈られた。 <京都新聞:2006年2月25日> グリーン購入やフェアトレードが、すてきな生活スタイルとして注目される日がもうすぐそこまで来ている感じです。 |