![]() |
![]() |
第95回 |
2006年3月9日 菱川貞義
|
環境エコクラブが活動成果紹介 草津・県立琵琶湖博でギャラリー展 滋賀県草津市内の児童らでつくる環境エコクラブ「伯母Q五郎」は4日から、市内の河川の環境調査結果など、活動の成果を紹介するギャラリー展を同市の県立琵琶湖博物館で催す。同館によると、子どもたちが主体の取り組みをテーマとした展示は、開館以来初めてといい、クラブの子どもたちも「たくさんの人に活動を知ってもらいたい」と意気込んでいる。 展示のタイトルは「こどもが見つめるふるさとの川こどもエコクラブ伯母Q五郎のたからもの」。同クラブは2003年7月、草津市の志津小の児童が中心となって発足した。現在は、志津南小の児童を合わせ10人が、地域の人の支援を受けながら活動している。 ギャラリー展では、これまでに取り組んできた河川での生態調査や、池の清掃、水鳥の観察結果などをパネルで展示する。メーンは、本年度に調査した市内13学区にある13河川のうち6河川の水質や魚の生息状況の紹介という。 クラブの子どもたちは、2月に入ってから週3回、同市の志津公民館で、メーン展示のパネルを色紙を使って手作りするなど、地域の人たちと準備を進めてきた。 志津小5年の乾麻衣さん(10)と同、重田文奈さん(11)は「博物館でいろんな人に活動内容を紹介できるのは、頑張ってきたかいがあり、とてもうれしい」と話す。 初めての試みについて、同博物館は「地域の人たちによる子どもたちへの支援が成果を挙げており、環境保全に取り組む地域活動のモデルケースといえる」としている。 4日は、午前10時からオープニングセレモニーの後、子どもたちによる展示パネルの紹介などもある。4月9日(月曜休館)まで。入館料が必要。 <京都新聞:2006年3月3日> 「伯母Q五郎」っておもしろい名前ですね。どんな活動をしているのか行ってみたいです。 南極の氷床 減っていた 琵琶湖水量の5・5倍 南極の氷床が2002−05年の間に平均で毎年約150立方キロ減っていることを米コロラド大などの研究チームが人工衛星による重力観測で突き止め、2日、米科学誌サイエンスの電子版に発表した。 これまで南極全体の氷が減っているかどうかを測定することが難しく、同チームは「今回の研究結果は、南極全体で氷床が著しく減少していることを初めて示した」としている。今後、地球温暖化による海面上昇予測の見直しにつながる可能性もある。 同チームは02年に打ち上げられた、地球の質量や重力の微妙な変化を観測できる米航空宇宙局(NASA)の人工衛星を利用して、同年4月から05年8月までの間の南極の氷の総量を観測した。 その結果、年平均で152立方キロの氷が減っていることが分かった。これは琵琶湖の水量の約5・5倍に当たり、チームは、地球の海面が年間0・4ミリ上昇したことに相当する量だと試算している。ほとんどが、南極の西部にある氷床の減少だった。 南極大陸のほとんどを覆っている氷は、地球の淡水の多くを占め、解けると海面の上昇を招く。 温暖化による海面上昇の一因ともされるが、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の01年の報告書では、南極の氷は21世紀中は温暖化による降水量の増加で量が増える可能性が高いと予測されている。(共同通信) <京都新聞:2006年3月3日> 毎年、琵琶湖の約5・5倍の氷床がなくなっている。どれぐらいびっくりしますか。さらに温暖化が進み、さらに溶けるスピードもどんどん加速していく。でも、びっくりするようなことではない、のでしょうか。 学校での環境教育知って 長岡京・実践報告など交流会 地球温暖化問題をテーマにした「環境教育交流会」が4日、京都府長岡京市のバンビオ1番館で開かれた。府内各地から環境に関心のある住民ら約70人が参加し、意見交換や実践報告から温暖化防止教育の現状を学んだ。 環境意識の啓発に取り組む府地球温暖化防止活動推進員や一般住民に、学校での環境教育の様子を知ってもらおうと、府地球温暖化防止活動推進センターと京都環きょうみらい会議が開催した。 第一部のトークセッションでは、第二大山崎小教諭の川村晋さん、向日市教委の中西昌史さん、木津町リサイクル研修ステーションの西澤浩美さんが語り合った。「学校での環境教育は教材が増えてきたが、まだ教え方が系統立てられていない」「専門知識を持った民間人が学校で出前授業をするには、教諭と十分に話し合う必要がある」などと意見が出た。 第二部は実践例として、山城町の山城中が取り組む資源問題を扱った学習や、城陽環境パートナー会議の太陽光発電を使う工作授業が報告された。 <京都新聞:2006年3月4日> 学校での環境教育はどうなっているのでしょうか。そもそも“教育”というものが危うくなっているいま、しっかりと見つめてみましょう。 |