第14回
2001年11月8日 菱川貞義
大人が子どもと向きあう

 10月23日(火)快晴のなか、
「唐崎中学校との環境学習会」を見せていただく機会を得ました。
びわこ市民研究所の「環境保護団体に学ぶ」研究で紹介されている、
守山の「豊穣の郷 赤野井湾流域協議会」が行っている活動のひとつです。
 
 大人たちがいっしょうけんめい、子どもたちに“環境問題”を伝えようとしています。
どうして、この大人たちは真剣にがんばっているのでしょうか。
「環境保護団体に学ぶ」研究がすすんでいくと、
そのあたりも少し分かってくるのかな。
 
 ただ、いまは大人が子どもと向きあい“がんばっている姿”が
心に残りましたので少し紹介したいと思います。

 

 

 「今日はこんなことをします。」
パックテストや流量などの測定のほか、電子野帳やGPSシステムを使った情報入力やまとめ。


 「おはようございます。」
流域協議会のみなさんと大津市の唐崎中学校1年生のみなさんとのご対面。

 

 

 「琵琶湖の水質悪化に危機感をもった地元住民が、水質の改善や豊かな生態系を取り戻すため、住民主導で様々な活動を進めています。楽しい調査を行っています。」

「調査方法はこんなふうに、楽しくやります。」

 

 

 

 

「これが電子野帳?」
 

「ん、どうするの?」

 

小さな電子機器を相手にちょっとパニック。


「ほら、結果がでたわよ。」

 

「これをこうして、ああして...。」

 

 

結果はすぐにその場で記録します。

 

 じー。

次の調査地点へ出発!

 

 

けっこうむずかしい。

 

こっちはまだ終わっていない。
ちょっと急ごう。      

 

 

 

 

 

なんだかやる気がでてきたぞ。

 

 

 

 

 

 

調査から帰ってきて、さっそくみんなが撮った写真を見せっこ。

調査結果について語り合う。

 子どもたちに、環境問題をどう伝えていくか。どう取り組んでいけばよいのか。課題はたくさんあるようです。
 
 でも、ぼくはひとつ気づきました。
“環境問題にいっしょうけんめい取り組んでいる大人を見てもらう”
というのも、何か伝わるように思いました。
 
 子どもとしっかり向きあい、
子どもをしっかり見守り、
そして大人をしっかり見せる。
 
 大人も子ども以上に悩んでいて、分からないことだらけで、
子どもたちに何かを伝えることも
たいへんな思いをしているんですよね。

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