奥田修三さん
安土西の湖観光

 
第7回

大人のあとをついていく

 
2002年8月22日 菱川貞義
むかし、小さいころ
大人のあとをワクワクしながらついていった
思い出がいくつかある。
 
サンダルで行くとしかられる百貨店。
何を買うかで頭がいっぱいの祭りの夜店。
ジェットコースターめあての遊園地。
カラーより迫力があった白黒の怪獣映画。
 
子どもにとって家は退屈のかたまり。
ずっと外であそんでいて、
ときどき大人のあとを
ワクワクしながらついていく。
 
いまはテレビゲームがあったりして、
けっこう家の中がたのしそう。
というより外がつまんない!
外に子どもがいない。
子どもが知らなくて大人が自慢できる場所もない。
 
でもね、
奥田さんはとっておきの場所をもっているよ。
ついていってみよう!
奥田さんのあとをワクワクしながら。
(奥田さん)
 安土の小学校は4年生になったら毎年、西の湖探険に連れていってるんです。毎年10月ごろに子どもたちがきて、説明する道具もいっぱいこさえてるんです。舟の中で西の湖のことをいろいろしゃべって、舟をおりたときに写真を撮ってあげてるんです。

 
 昔、8mmカメラをもってたんです。それで小学生との活動は平成6年ごろから3年ぐらい、ビデオを撮ってたんだが、子どもたちに見せてあげるために写真にした。平成8年ごろから撮り続けた写真が700本ぐらいある。みんなの頭数だけ焼き増しして、次の日か、はやかったらその日のうちにみんなにあげてる。
 
 子どもたちの作文もいっぱいもらってる。ここの子どもが西の湖も知らんとはアカンということではじめたが、子どもはいっぱい何かを西の湖に感じているようや。
 

 こっちに新しく来た先生とかがいっぱい西の湖のことを聞きにきはるけど、ごちゃごちゃいいあっているより現場を見たほうがはやいといって、先生も連れていって舟に乗せてるんです。
 
 (つづく)

奥田さんの西の湖・水郷めぐり
 ヨシ刈りを目前にしたヨシ原は一面、黄金色に輝いていました。

西の湖の漁具と漁法(福沢常一さん)
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