そのように環境対応製品へ切り替えて行こうという気運が高まっているわけですが、
「それでも……、まだよくわかってもらってない方も多いです」と高橋課長は語ります。
「エコ商品って高いんでしょう?っていう言葉をよく聞くんです。環境対応しても、価格は上げていないんですけどね」
「それから、エコ材料を使っていると品質が劣るのではないか、と心配される方もまだおられます」
「あと、お客様に申し上げたいのは、その商品の機能をちゃんと理解して使っていただいてますか?ということですね」
例えば前々回に写真で紹介した再利用できるファイルなどがそうなのかもしれない。
せっかくそう作ってあっても、普通のファイルのように使うだけで、また新しいのを買っていたら余り意味はないわけです。
普通のファイルとして役立つのでも、一応はいいのですけどね。
文房具は見ていて楽しいものが多いから、サインペンなどお店でみてつい買ってしまうものもあります。
サインペンの軸の樹脂を再生可能な材料に変える努力がされていますが、さて再生にどれくらい回っているかは疑問が多いのではないでしょうか。
「皆さん、引出しの中にもう使わなくなった文房具がたくさん入ってるんじゃありませんか。筆記具だけでなくハサミとか。」
と高橋さん。
そういえば、リサイクルどころか、捨てもしない、回収もしない、ただ眠らせている文房具がある。
そこで、顧客企業の一角に文房具リユースコーナーをつくるよう提案しているそうです。
「オフィス・サプライズ・センター」といって、消耗品を供給する場所です。倉庫の発展した部屋と思ってもらえばよいでしょうか。新品の文房具を社内の人に効率良く受け渡しするのが主な役目ですが、それだけでなく、使わなくなった文房具を置いてもらうコーナーをそこに設ける。
そして必用な人は(中古品だが)使えるようにしておく。コンピュータ管理で手間は省いてあります。一時的に何か必用な人などはそれで済ませばよく、無駄な購入を減らすことができるのです。
自宅内や地域でも同様に、リユース物センターができればよいのではないかと思いました。家の中にも、もう使っていない文房具がありますね。小さいものだし、使おうと思えば使えるから捨てないのですが、また新しいのを買い、さらに増えたりしている。
ちょっと考えてみてもよいのではないでしょうか。
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