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プリンタの部品を手にとって説明する廣部さん
(右の文章に対応している写真ではありません) |
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部品には、あとで分別やリサイクルがしやすいように、プラスチックの材質の記号が入れてある |
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基準書の中にあるリストの一例です |
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調達品には、前述のほかに、市販品を買っている場合があります。
また、取引先企業が仕様を決定するものもあるのです。その会社が独自のノウハウをもっているときなどがそうなります。
例えばトナーや、半導体にそういうものがあるという事です。取引先企業は当然のことながらノウハウを全て公開はしません。
だから、それらに関しては『商品自体』を重視して評価するのです。
その商品の中で、開示してもらえない要素があるので、使っている材料などを情報で知らせてもらう。何が入ってるんですか?有害なものは使っていませんよね?、ということを詳しく聞く。そしてこちらでも確かめます。もし、基準に合わない駄目なものを使っているときは代替の対応をしてもらいます。
前に書いたほうの『環境への取り組み』では、各取引先が環境に対応努力しているかを常にチェックしているのか?と聞いてみました。
「評価シートという書類があるので、それに記入してもらいます。こちらから訪問することもあります」
要求している基準のほか、その会社が自主的・先進的な取り組みをしていればそれも加算評価する。そして取引開始してからも定期的に評価しなおしているそうです。
環境対応の企業にとっては有名な「ISO 14001」という国際的な規格があって、この認証を取得しているとかなり高いレベルだというお墨付きをもらったことになるらしいのですが、キヤノンではこれを取ってほしいとは必ずしも言っていない。取るにこしたことはないが、お金や人が要ることでもあるので、それだけで線引きすることはしないで、私たちのグリーン基準を守ってもらえればいいですよ、としている。
逆にいうと、ISO 14001を取っていてもフリーパスではなく、キヤノンのグリーン調達基準でやってもらう。会社ごと業界ごとに事情が違う部分があるからです。
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(つづく) |
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