2002年2月14日 百木一朗
大型風車が見る夢 第4回
ハスの群生と風車
photo:草津市ホームページより
この風車が発電機として本来の性能を発揮するには、年間平均風速が6m以上であることが望ましいが、当地の年間平均風速は4.4mしかない。したがって「発電所」としての目的だけで考えると、適地ではないことになります。


風が弱いとき。
電力会社からの電力を併用する。
しかし、草津市は「環境にやさしい町」をめざしていることから、クリーンなエネルギーの具現例としても設置を望みました。市が力を入れている児童の環境学習の教材とするねらいもあります。新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)からもそれが認められ、風力発電導入促進事業から、事業費の約半分、1億3千万円の補助金も受けることができました。


 もちろん、将来、性能のよい風車ができれば、ますます有効。 

風が強いとき。
みずの森の電気をまかない、余剰分は電力会社へ供給できる。
びわこの自然環境が生かせるのは、風力、波力、太陽光、……のいずれか。あるいはその組合せでしょうか。


 事はびわこに限らず、私たちは自分の町に最も適したエネルギーの作り方と使い方を見つけていかなければなりません。

 
(この項おわり)

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