2002年1月10日 百木一朗
少し「あたりまえ」に近づいた 
- 洗剤ゼロコースつき洗濯機 -
 第3回
 ゼロコースによる洗濯のしくみを説明する同社のイメージ図の一部。
超音波と水流が繊維から汚れをはがす。活性酸素が汚れ(有機物)を分解する。電解次亜塩素酸が除菌する。

 ただし、洗剤ゼロコースで洗うと水の使用量は増える。
つけおきの工程がくわわるためだ。

 「汚れたから洗う」衣類に対し、「着たから洗う」衣類、と同社が言っている、下着、風呂上がりのバスタオル、パジャマなど。
 これらは実は水だけでも結構きれいに洗えるものなのだという。そうした洗濯にも生活習慣で洗剤を入れていた。
ただ、本当に水だけだと、室内干しのときカビ臭がするなどの問題はあった。

 また従来から一般に、洗剤を多く入れすぎる傾向がある。足りないかもしれないということで、つい多めに入れるらしい。調査すると、半分くらいしか水に溶けていない例が多く見られた。
 お湯を加えるとよく溶けて効果を発揮するが、水で溶けない分は、ただ汚れた排水になるだけだ。
店頭用展示物


 この製品では、洗剤を使う「標準コース」においても電解水を使った除菌と消臭を行うことができたり、風呂の水を電解によりきれいにして使えるようにもなっている。
 電解水は、先に同社が開発した、プールの除菌システムの技術が応用された。ほかに身近なところではカップ式自動販売機の水の保存にも役立っているものという。

 

 
(つづく)
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