2002年1月17日 百木一朗
少し「あたりまえ」に近づいた 
- 洗剤ゼロコースつき洗濯機 -
 第4回
 水の電気分解
 この、電解水の活用は、原理的には他のメーカーでも考えていたはずのことだという。
「洗濯機の技術者なら誰でも知っています」

 もちろん、完成までには多くの苦労があったが、自社の商品として開発し、発売するのかどうか、が大きな問題だったと推察できます。洗剤メーカーの抵抗があるかもしれない。お客さんがそれほどの事を望んでいるかどうか……など。

 見学した電解水の実験。ここでは電極が水平になっている。

 しかし、実際には市民はこれを受け入れた。
市民のほうがすすんでいて、それほど心配しなくても大丈夫だった、と後でわかったわけです。

 

 洗剤がなくてもきれいになるものに洗剤を使わないというのは、いわば「あたりまえ」です。電解水の性能がそれを後押ししてくれた。また、洗剤の量や分け洗いについて改めて考えなおした人もあった。
 
 この洗剤ゼロコースつき洗濯機は、そうしたことに近づく、きっかけを与えてくれた製品だ、といえるのではないでしょうか。

 
(この項おわり)
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